2026-03-01から1ヶ月間の記事一覧
ブラフマンを想いながら、実験用のマウスのことを思い出していた。 大学院生だったぼくの研究のために、がんに侵され、命の灯を消された小さな動物たちのことを。 ◆ 小川洋子さんの小説が好きだ。最初に読んだのは『博士が愛した数式』。その後『猫を抱いて…
ぼくは、社会人になってから東京に上京した。 都市ではない場所で生活していると、都市に対して憧れに似た幻想を抱く人が多いのではないか、と思う。 岡山で大学生をしていたぼくにとっても、やはり東京は特別で、社会人になったら東京か大阪で生活をするの…
むさぼるように読む本がある。 時間を忘れて、ページをめくる手を止めることなく小説の世界に浸っていたい、と思う本がいくつかある。 その逆に、本にまるで読まされている感覚になる本がある。 ページから手が離れず、震えながらも、次に見える景色を恐れな…
一目惚れ、という言葉は本との出逢いにもある。 美しいタイトルと夜空に散りばめられた星々を一層明るい閃光の流れ星が刹那を切り取るかのように描かれた装丁に釘付けになった。 一目惚れだった。 橋本紡さんの『流れ星が消えないうちに』 流れ星が消えない…
「一辺倒に、辛いときこそ笑え、みたいなこと言う人いてるやん。そういう人にだけはなりたくないわ。」 ヒッチハイクで宮城県に向かう無鉄砲な僕を載せてくれた同い年ぐらいの小型トラックの運転手が言った。 「ほんとに辛いときは笑われへんしな。なんで自…
東京ディズニーランドに行った。 クラブマウスビートを見に行くために。 東京ディズニーランド歴は人生3回目。おそらくこれは日本に生まれ、日本で育った34歳の人たちの中では非常に少ないほうだと思う。 ディズニー映画やディズニーランドにあまり関心がな…
記念すべき第1回目の記事はこの本の紹介をすると決めていた。 選んだのは池澤夏樹さんの『スティル・ライフ』ぼくが読書を好きになったきっかけの本で、なにかと読み返す原点のような本。人生のベスト5冊を選ぶとなれば、確実に含まれる大好きな本。 『ステ…