きみは「Let it be」と言った

ありのままに自分の好きなことを思いつくまま

何度目かの歩き出し 旅の始まり

前回の記事から2年が経った。
丸2年、仕事中心で生活してきた。
朝起きて机に向かい、打ち合わせをしたら適当なお昼ご飯を食べて、その後はまた打ち合わせ。
夕方を越えたくらいから次の日の打ち合わせの準備をして、気がつけば22時を越えている。
布団に自分から入れる日が毎日ではなく、気がつけば朝になっていていることもあった。


仕事をどれだけ頑張っても、なぜか前に進んでる気持ちはなかった。
それは、流れていく時間の中をもがき苦しんでいるようにしか感じないもので、とても苦しい時間だった。


そんな時間は悪いことばかりでなく、僕に幾つかの気づきをくれた。
仕事に対する考え、本当にやりたいこともぼんやりと見えてきた。


中島敦の言葉が今胸に重くのしかかる。
人生は何事をもなさぬには、あまりにも長いが
何事かをなすにはあまりにも短い


友人に言われた、言葉もさらに深く僕を突き刺した。
あと2年の命ですと余命宣告を受けたら、どう生きるのか、今の生活を続けるのか。


まだぼんやりとしか見えていない自分の生きたい道。
どんな風景を見るかは僕次第であることだけはわかる。


書くことをやめてはいけない。
どんな短文でまとまりのない文章でもいい。
書き続けよう。
これは紛れもない、自分のために。
自分の時間を取り戻すために。


生きているのなら、
この世に時間が与えられているのなら、
できないことに傷ついても前に進まないといけない。
前へ前へ。
自分が想像すらしなかった場所や景色を見るために。